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日本・中国・西洋から探究した技芸の要

調和への技法で訓練された精神と、世界の変化との、差異をとらえる。
様々な物事の未知の相互関係や発展性を見い出すため、自らを柔弱におく。
目指す物事が達成されると無条件に信じ、可能の根拠を積み上げていく。

もうすこし詳しい説明はこちら
http://glasperlenspiel.blog.so-net.ne.jp/2012-02-26

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毛細管現象で世界をとらえる調和の記号 [ガラス玉遊戯]

世界を調和の快感でとらえ、意識と思考の能力で展開する記号を、
毛細管現象にもとづいて生み出せる可能性が考えられました。

1.発想

毛細管現象は、コップなど個体と水など液体との間の濡れやすさが、
液体の表面張力を超えると、液体が管のなかを上昇する現象です。
 (表面張力は、液体の分子同士が引き合う力により、
  液体が自分の体積を最小にしようと働く力のことてです。)
毛細管現象は、管だけでなく、布などの繊維の隙間でも起こります。

2.解釈

管の太さによって、繊維のすきまの広さによって、
液体が昇る高さが変わってきます。

また、葉の上に落ちた雫が丸くなるのは、
葉と水とが濡れにくい関係にあるからです。

これらから、自然にある物体には、水など液体に対して、
濡れやすさ、つまり液体の広がりに対して、
それぞれ独自のパターンを持っていることが分かります。

自然にあるものは多様ですが、液体の染みやすさという着眼点では、
統一の把握の仕方が生まれることが分かります。

あなたは、自然の言語について、考えたことがありますか?

3.人の能力

一例ですが。

自然にあるさまざまの物体に、
それぞれ中心部に通電性の液体を落とし、
液体が広がる、あるいは染みていくのを待ちます。

液体を落としたポイントから同心円状に観測ポイントを置きます。

装置において、中心部とそれぞれの観測ポイントとの間で、
電流が通れば色を表すようにし、
電流が通らなければ音を鳴らすようにします。

中心部から離れるほど色が強く輝くようにし、
中心部に近いほど音が大きく鳴るようにします。

色と音は、それぞれの観測ポイントの反応で美しく調和するようにし、
物質を快感でとらえられるようにします。

こうして、染みやすさという法則を利用し、さまざまな物質を、
色と音という統一の感覚でとらえることができるようになります。

世界を、美で把握する誘惑に、あなたは応えたいですか?

4.発展

記号は、人間の扱う世界の象徴です。

記号は、人間が扱うものであるために、世界を五感で扱った結果であり、
五感で受け取れるように生み出されたものです。

記号が成立すると、記号の元になったものが目の前になくても、
人は記号の元になったものを意識や思考のなかで再現できるように
なります。

記号は、一度成立すると、人間の内なる世界の働きに応じて、
人間どうしで伝達される世界観を深めたり高めたりするようになります。

色と音も、記号を構成します。

生きた記号は、自然界の働きにもとづくもとです。
ですから、今回の発想のように、自然界の法則を利用した記号は、
独自の発展をするようになります。

世界をとらえる手段が成立したなら、
その利用法を考えると良いでしょう。

人間の意識や思考は、記号によって高められていきます。
高まった意識や思考を、あなたはどのように利用しますか?

5.響からのメッセージ

世界を赤外線でとらえた画像を見たことがあると思います。

方法はちょっと違いますが、今回の記号が成立すると、
世界を「湿り」で示すことができるようになります。

しかし、それよりも大切なのは発想です。
自然に働く法則を利用し、人間が世界観を展開する記号を生むこと。
これは、今回の方法にとらわれずに、
新たに生み出されていって良いものではないかと思います。

人間は世界をとらえ、人間の意識と思考の能力で、
世界を広げ、高めることができます。

世界を再現する、調和の快感の記号は楽しみなものです。

この記事は、ガラス玉遊戯をおこなう際の、
反省的判断と人の能力の活用の実例として書きました。

他者の活動があなたの潜在能力を開花させることがあります。
その時あなたは、誰と共同すべきかに気づくかもしれません。

私もお手伝いいたします。
http://www.magicandbeauty.com

図式:0553

この記事で紹介している情報はご自身の責任でご利用ください。

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コメント 11

krause

niceと訪問を有難うございました。
毛細血管とは、ぐぐっとあがってきそうですね!
by krause (2007-05-25 15:05) 

けーたん

たしかに、花に水をあげている時、葉についている雫の丸まり具合は
植物の種類によってそれぞれ違ってますね。
毛細管現象って初めて聞いたんですけど、
すごい身近なものなのかな?(・・;)
by けーたん (2007-05-25 17:17) 

kimiko

スレスレに水を注いだコップに何枚のコインを入れられるか・・
なんて遊びはよくやりましたが、
毛細管現象の法則を利用した面白い観測もできるんですね~^^
by kimiko (2007-05-25 17:22) 

ナベちはる

毛細管現象にとても興味を持ちました^^
上にあがってくるところが一度見てみたいです。
by ナベちはる (2007-05-25 17:29) 

atelier-northern-photo

葉っぱの水滴は非常に素晴らしい被写体であります。
by atelier-northern-photo (2007-05-25 17:52) 

まさみー

いつもありがとうございますw

響さんのいうことは全ておくが深くて勉強になります。
by まさみー (2007-05-25 19:03) 

毛細血管・・・考えた事無いですが・・・中々奥深いものなんですね~
by (2007-05-25 20:31) 

BuildBusiness

人間は、自分の思考で世界を広げ
自分を高める事が出来るのですね。
潜在能力をうまく自分の力として
発揮できるようになると良いなぁと思います。
by BuildBusiness (2007-05-25 21:32) 

ふくちょ〜

ご訪問有難うございました。
ガラス玉遊戯ってヘルマン・ヘッセの小説だったのですね。不勉強で恥ずかしい限りです。勉強させて頂きます!
by ふくちょ〜 (2007-05-25 22:53) 

響(きょう)

Krauseさん
盛り上がってきましたか?*^^*

けーたんさん
バケツの水にぞうきんをひたすと、
水面より水が上に昇ってきますよね?
あれです。

kimikoさん
子供向けの科学の雑誌で、
その記事見たことがあります。(^^)

ちはる@ナベさん
最近は、学校で学ばないようですね。
身近な物理です。

Rightwillさん
葉の上の水滴って、妖精のささやきみたいですよね。

まさみーさん
そお?*^^*

あんみつさん
世界には、いろいろな秘密が隠れていますね♪

BuildBusinessさん
知的財産を考えるきっかけが起こるのは、
ガラス玉遊戯の特徴です。(^^)

ふくちょ〜さん
お調べくださったのですね。
嬉しいです。
by 響(きょう) (2007-05-26 17:24) 

marco

おはようございます(^^
う~ん・・・よくいろんな方が写真でとりあげる葉と美しいしずくの関係、毛細管現象という現象だったんですね(@@)
これは自然界が生み出した調和か・・・
人間もこうした自然の美を見たとき、他者との協調、調和はこそが自然ですね。自分はわがままな人間なので、悩みが多いのカモ・・・(+_+)
「湿り」という記号・・・これは興味深いです!
砂漠の宗教は一神教で、今でも戦争が絶えない。
湿潤な日本では、いろんな宗教が混交する。これは自然にこうなってきた感じ・・・
でも、現代日本は、凶悪殺人が増え、どこかかつてあった「湿り」気が亡くなってきている感じ・・・(+_+)
(^。^)
by marco (2007-05-27 10:29) 

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【まだ思考されていない物事に応じる過程】

人が思考しうる物事のなかには、
まだ思考されていない物事があります。

もし全てを思考し終えている存在者があるとすれば、
神のみです。

芸術も、
思考されうる未知の物事に応じる方法の一つです。

技芸は、
美または調和のモデルを用いて自らの活動を体系的に把握する、
姿勢であり、過程です。

2012年3月30日
響 西庄 庸勝

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